総務部

 
 空門風自涼くうもんかぜおのずからすずし)
 先日、空車でラジオを聴きながら走っていましたら、源氏物語の空蝉について話していました。空蝉という女性については私も興味がありましたのでつい聞き入っていました。空蝉とは源氏が17歳の時に思いを寄せて会いに行ったときに、着物一枚を蝉殻のように脱ぎ捨てて去っていってしまった人です。
 その後、源氏物語十六帖「関屋」の巻で源氏と空蝉が逢坂の関ですれ違います。最後に源氏は夫の死後に尼になった空蝉の面倒をみたようです。

 空蝉の「空」に因んだ言葉に般若心経の「色即是空 空即是色」という語句がありますが皆さんよくご存じでしょう。思いを寄せていった「色」の実態は「空」であり、会えなかったという「空」であればこそ思いは募り「色」となって表れてきます。これに限らず、あらゆるものは所詮すべて「空」になっていきます。であるからこそ、現実の「色」が大事になってくるのでしょう。
 ここにきて突然パソコンがブチッと音を立てて切れてしまいました。「色即是空」何故か時々起こります。途中からまた打ち直しです。「空即是色」

 更に「空」に関する禅語に「空門風自凉」というのがあります。我が家は門もなく塀や垣根もないので遮るものはなく風も吹き抜けて自ずから誠に涼しいということでしょう。一切万物は空であると観ずることに徹し、一切の執着を離れ、一切を放下しきったことの清々しさ自由さ涼しさの境地を門も塀もない家の涼しさにたとえて表現したのでしょう。涼しさの欲しい猛暑の当月の茶席にはぴったりの掛け軸です。

 所で、我々としては「空車懐自凉」(くうしゃふところおのずからすずし)というのでは困ってしまいます。一切空とは悟りきれません。「空」より「食う」のが現実に迫っています。ライドシェアによる白タク行為の断固阻止をはかり、我々自身が選ばれる存在としてしっかりと適正営業に取り組んでいくことが今まで以上に必要になってきます。空車ランプも必ずつけて消灯待機もしないようにお願いします。頑張りましょう。
                                            支部長 関屋總明
            
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